【これを見ればスッキリ】インスタグラマーのキャスティング方法や選び方のポイントを解説!

    今回の記事では、インスタグラマーのキャスティング方法や、そもそも広告にインスタグラマーを用いるメリットなどについてご説明します。

    また、インスタグラマーを含むインフルエンサーキャスティング会社もタイプ別に数社ご紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

    目次

    インスタグラマーを起用する目的

    では、そもそも広告でインスタグラマーを起用する目的は何でしょうか。

    以下でインスタグラマーを広告で起用する目的を4つほどご説明します。

    ターゲット層を絞った自社認知拡大

    1つ目の目的は、「ターゲット層を絞った自社認知拡大」です。

    例えば、「Aさん」という美容系インフルエンサーがいると仮定してみます。

    企業がAさんに化粧品のPR依頼をした場合、Aさんは自身のSNSアカウントでその化粧品を使用してみた感想を口コミのような形で発信します。もちろん発信先は、Aさんのフォロワーです。

    フォロワーは、美容系の情報を発信しているAさんに興味を持った上で、自らフォローしている人たちであるため、企業は「化粧品に興味を持つ人」にターゲットを絞って効率的に自社認知を拡大させることが可能になります。

    バナー広告のCPC改善

    2つ目の目的は、「バナー広告のCPC改善」です。

    バナー広告とは「インターネット上の広告枠に画像あるいは動画が表示される形式の広告」を指します。

    また、CPCとは「Cost Per Click」の略で広告クリック1回あたりのコストのことを指します。

    しかし、インターネット上のバナー広告、特にSNSのタイムライン上に表示されるバナー広告では、よりユーザーの目に止まるような魅力的な写真にしないといけません。

    そこで、インスタグラマーに自社商品を提供して、インスタグラマーにオリジナルで魅力的な画像を作成してもらうことで、SNSのタイムライン上のバナー広告のCPC改善に繋がります。

    ランディングページ(LP)のCPA改善

    3つ目の目的は、「ランディングページのCPA改善」です。

    ランディングページとは、検索結果や広告などを経由してユーザーが最初にアクセスするページのことです。

    また、CPAとは「Cost Per Acquisition」の略で、広告を経由してサイトを訪れたユーザーが、商品購入等の成果を1件獲得するのにかかった費用で、広告費を成果件数(コンバージョン数)で割って算出します。

    インスタグラマーを起用した場合、案件PR時の写真や使用した感想等の口コミを自社サイトのランディングページに掲載することで、「利用者の声」としてユーザーの安心に繋げることができます。匿名で書かれている利用者の声よりも、顔も名前も出ているインスタグラマーの声の方が信頼性が高まるので、ランディングページの強化に活かせます。

    イベント/キャンペーンの宣伝

    4つ目の目的は、「イベント/キャンペーンの宣伝」です。

    イベントやキャンペーンを実施する上で課題となることの一つは、イベントの宣伝方法でしょう。そこで、インスタグラマーを広告塔として起用するのが効果的です。

    例えば、10代〜20代の若者向けのイベントの場合、フォロワーに若者が多いインスタグラマーを起用すると、ターゲット層にダイレクトに宣伝することができます。

    フォロワー目線で考えると、憧れのインスタグラマーが広告塔になっているイベントには参加したくなるものです。

    長期的なマーケティング起用を検討することも重要ですが、短期的なイベントやキャンペーンでは、人気のインスタグラマーの起用がさらに宣伝効果を高めることを押さえておきましょう。

    3つのキャスティング方法

    直接インフルエンサーに依頼する

    まず1つ目のキャスティング方法は、直接インフルエンサーに依頼する方法です。

    自社で直接インフルエンサーに依頼するため、中間コストをかけることなくスピーディーにインフルエンサーとのやりとりが可能になります。

    一方で、自社で依頼するインフルエンサーの選定、報酬交渉、投稿までのマネジメント、PR効果分析など一連の業務を全て自社で行う必要があるため、自社でインフルエンサーマーケティングマネジメントのノウハウを持ち合わせていない場合は非常に困難な方法です。また、人的リソースが少ない場合は担当者への大きな負担になってしまう可能性があるので注意が必要です。

    インフルエンサーマッチングプラットフォームを活用する

    2つ目のキャスティング方法は、インフルエンサーマッチングプラットフォームを利用する方法です。

    最近では、多くのマッチングプラットフォームが出てきています。

    マッチングプラットフォームのツールを使い、自社に親和性の高いインフルエンサーの選定と連絡、ダッシュボードでのインフルエンサー管理、投稿の効果分析などができます。

    一方で、依頼インフルエンサーの選定と管理、商品の発送やPR効果分析などは基本的に自社で行う必要があるため、人的リソースとノウハウがある程度必要になります。

    また、月額もしくは年額のプラットフォーム利用料がかかることに注意が必要です。

    マッチングプラットフォームは、それぞれサービス内容が異なるケースが多いです。

    そのため、契約を検討する際は、価格だけでなく「サービス内容」を詳細に確認して、「本当に自社に合ったサービスかどうか」を念入りにチェックするようにしましょう。

    インフルエンサーマーケティング/キャスティング会社に紹介してもらう

    3つ目のキャスティング方法は、インフルエンサーマーケティング/キャスティング会社に紹介してもらう方法です。インフルエンサーマーケティング施策のプロが、自社に合ったインフルエンサーの選定とマネジメント、施策の実施、PR効果分析をしてくれます。

    インフルエンサーマーケティングのノウハウが無いが、マーケティング資金はあるという企業におすすめです。

    ただし、自社と依頼するインフルエンサーの間に距離ができてしまうため、キャスティング会社との意思疎通を十分にしておく必要があります。場合によっては、依頼内容とはズレたPRになってしまうこともあるので、事前に何度も詳細を打ち合わせしておきましょう。

    キャスティング会社一覧

    インフルエンサーマーケティング/キャスティング会社は大きく分けて、「総合ディレクション型」「プラットフォーム型」の2タイプに分けることができます。

    総合ディレクション型の場合は、専門のコンサルタントがクライアントの要望や要件をヒアリングした上で、企画からインフルエンサーのキャスティング、運用からレポーティングまでの一連の流れをワンストップで行ってくれます。キャスティングとは、自社製品のプロモーションを依頼するインフルエンサーを選択することです。

    豊富な経験を持つコンサルタントが一連のマーケティングフローを担当することになるため、インフルエンサーマーケティングのノウハウがない会社でも導入しやすいのが特徴です。

    プラットフォーム型は、クライアントがwebサイト等のプラットフォームに登録されているインフルエンサーを自ら選ぶ形式になっています。

    基本的には、インフルエンサーマーケティングに必要なサービスを借りるイメージなので、キャスティング〜運用のフローは自社で担当する場合が多いです。

    そのため、自社の中にWebマーケティングやインフルエンサーマーケティングのノウハウがない場合はプラットフォーム型だと難しいですが、ノウハウがあって担当者がいる場合は利用しやすいサービスだと言えます。

    以下では、それぞれのタイプで代表的な3社をご紹介します。

    Find Model【総合ディレクション型】

    Find Modelは、ソーシャルワイヤー株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。SNSマーケティングメディア「インスタラボ」の運営も行っており、最新の流行やノウハウを取り入れたディレクションを得意としています。

    アディダスジャパン株式会社、株式会社エイチ・アイ・エス、ユニリーバジャパン株式会社、株式会社リクルートなどの大手企業の取引実績も含めて、これまでの取引実績は約8000件ほどあります。

    <このような企業におすすめ>

    ・業界先端ノウハウを詰め込んだマーケティングサービスに興味がある企業

    ・信頼できる実績を持つマーケティングサービスを探している企業

    #GROVE【総合ディレクション型】

    #GROVEは、株式会社GROVEが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。

    YouTube、TikTok、InstagramといったSNSを主体としたクリエイターが所属しており、#GROVEに所属しているクリエイターの総フォロワー数は2022年2月現在で4600万人まで増えています。特徴としては、若者に向けたプロモーションに強みをもっており、所属しているクリエイターの年齢層も10代〜20代が最も多くなっています。

    <このような企業におすすめ>

    ・若者に向けたプロモーションを検討している企業

    3MINUTES【総合ディレクション型】

    3MINUTESは、株式会社3ミニッツが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。「MINE」というファッションをもっと楽しみたい大人の女性向けのファッション動画マガジンも出しています。そのため、3MINUTESではオリジナル動画コンテンツ作成に強みを持っており、戦略立案、コンテンツ企画、ライブ配信支援、分析改善、インフルエンサーキャスティングなど一気通貫で支援してもらえるサービスもおすすめです。

    <このような企業におすすめ>

    ・トレンドを抑えた戦略設計やコンテンツ企画をしたいけど自社では上手くできない

    ・ファッション動画マガジン「MINE」へのコンテンツの出稿を考えている企業

    toridori marketing【プラットフォーム型】

    toridori marketingは、株式会社トリドリが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。インフルエンサーとのコミュニケーションは専用のアプリ上で行うようになっており、初めての方向けの運用サポートも充実しているのが特徴です。

    インフルエンサー100人に商品PRを依頼しても月額4万円という圧倒的コスパプランもあり、大規模なマーケティングにも適しています。

    大企業〜中小企業まで5000件以上の導入実績があるので、信頼できるインフルエンサーマーケティングプラットフォームであるといえます。

    <このような企業におすすめ>

    ・インフルエンサーマーケティングのノウハウが少ないので運用のサポートが手厚いサービスを選びたい企業

    ・安心できる実績のあるサービスを選びたい企業

    REECH【プラットフォーム型】

    REECHは、株式会社REECHが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。サービスの特徴としては、AI・データ解析技術をフル活用したオールインワンのプラットフォームであり、中でもインフルエンサーごとのフォロワー属性や投稿のエンゲージメント率、高校効果等のインサイト情報の分析に強みを持っています。さらに、案件PR投稿終了後はAIによる全自動レポーティングが行われるため、数字に基づいた確かな広告効果を見ることができます。

    AIによる自動化で無駄な工数がかからないことから、費用も業界トップクラスの安さであることも魅力の一つです。

    <このような企業におすすめ>

    ・詳細なインサイト分析に基づいたプロモーションを検討している企業

    ・インフルエンサーマーケティングに必要な自社の工数を減らしたい企業

    klear【プラットフォーム型】

    klearは、株式会社ギャプライズが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。

    特徴としては、世界中約5億ほどのアカウント情報や、膨大な情報が集まっているデータベースを元にクライアントに最適なインフルエンサーを見つけられる点です。

    導入実績としても、HUAWEIやadidas、日本コカ・コーラ株式会社、日本マイクロソフト株式会社などの大手企業がこのサービスを導入しており、特に海外進出している企業の導入実績が多い傾向にあります。

    <このような企業におすすめ>

    ・世界に向けた大規模なインフルエンサーマーケティングを検討している企業

    キャスティング会社選びのポイント

    インフルエンサーマーケティングの方法としては、自社だけで行うかインフルエンサーマーケティング専門の会社に依頼するかに分かれます。では、インフルエンサーマーケティング専門の会社に依頼する場合、どのように企業を選んだら良いのでしょうか。

    以下で企業選びのポイントについて解説していきます。

    詳細なフォロワー分析が可能かどうか

    一つ目のポイントは、「詳細なフォロワー分析が可能かどうか」です。

    商品PRを依頼するインフルエンサーを選定する場合は、

    ・アカウント上の投稿の雰囲気

    ・エンゲージメント率

    ・男女比率

    の3つが重要になります。アカウント上の投稿の雰囲気はさきほど説明させていただいた通り、ユーザーと自社商品との親和性を確かめるために確認が必要です。

    エンゲージメント率とは、「インフルエンサーのフォロワーの中でインフルエンサーの投稿に対して何らかのリアクションを取るフォロワーがどれほどいるか」を表す割合です。

    例えばインスタグラムの場合、エンゲージメント率は「(いいね数+コメント数)/ フォロワー数」で算出することができます。エンゲージメント率が高いほど、そのインフルエンサーには熱心なファンが多いということになります。

    男女比率は、フォロワーの中の男女比率を測ることでマーケティングのターゲット層との親和性があるかどうかの判断材料になります。

    インフルエンサーマーケティング会社が、上記3点をサービスとして提供しているかを確認する必要があります。特にフォロワー分析の部分は、サービスとして提供している会社と提供していない会社で分かれるので注意が必要です。

    費用

    二つ目のポイントは、「費用」です。

    通常、インフルエンサーマーケティングマッチングプラットフォームをサービスとして提供している会社よりも、インフルエンサーの選定やマネジメント、施策の実施、PR効果分析までサービスとして扱っているインフルエンサーキャスティング会社の方が費用は高くなります。

    そのため、自社のインフルエンサーマーケティングノウハウの有無や予算制限、社員のリソースなどを考慮した上で、自社に必要なサービスを提供している会社を選びましょう。

    くれぐれもサービス内容をしっかり理解することなく「安いから」という理由でインフルエンサーマーケティングの企業を選ばないように気をつけましょう。

    抱えているインフルエンサーの属性に偏りはあるか

    三つ目のポイントは、「抱えているインフルエンサーの属性に偏りはあるか」です。

    インフルエンサーマッチングプラットフォーム運営会社やインフルエンサーキャスティング会社の場合、そのサービスには多くのインフルエンサーが登録していることでしょう。

    しかし、登録しているインフルエンサーの属性は会社ごとに異なる可能性があります。例えば、美容系インフルエンサーのみ登録可能なマッチングプラットフォームや女性インフルエンサーのみ登録可能なマッチングプラットフォームも存在します。

    それ以外にも、フォロワー数が1000人以上のインフルエンサーのみ登録可能なサービスや、平均コンバージョン率5%以上のインフルエンサーのみ登録可能なサービスもあります。こうした理由で会社が提供しているインフルエンサーマーケティングプラットフォームに登録しているインフルエンサーには属性の偏りが発生してしまうことがあります。

    そのため、「どのようなインフルエンサーが登録しているのか」を確認し、自社商品との親和性が高いプラットフォームを選ぶことが重要です。

    自社でインスタグラマーをキャスティングする際の注意点

    フォロワー数だけでインフルエンサーを判断しない

    一つ目のポイントは、「フォロワー数だけでインフルエンサーを判断しない」こと。

    インフルエンサーは、フォロワー数に応じてカテゴリ分けされるとご説明しましたが、あくまでこれは判断指標の一つです。

    数百万のフォロワーを持つメガインフルエンサーでも、そのフォロワー層が自社商品のターゲットとかけ離れていては、マーケティングの効果は見込めません。

     また、フォロワー数が少ないインフルエンサーの方が、フォロワーとの距離感が近い傾向にあるため、ユーザーに与える影響は大きいと言えます。

    マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーといったフォロワー数が比較的少ないインフルエンサーの起用も検討してみてはいかがでしょう。

    インフルエンサーのイメージ感を崩さない

    二つ目のポイントは、「インフルエンサーのイメージ感を崩さない」ことです。

    インフルエンサーにPR依頼をする際に気をつけたいことは、「ヤラセ感」をユーザーに感じさせてしまうこと。

    普段のインフルエンサーのイメージと全く違う内容の商品PRを見たユーザーは、「無理してやっているのかな?」という疑問を抱いてしまう可能性があります。

    こうなるとマーケティング効果は大きく減少してしまうので、インフルエンサーとPR商品の「親和性」を考えた上で、適切なインフルエンサーを選定するようにしましょう。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。

    今回の記事では、インスタグラマーのキャスティング方法や、そもそも広告にインスタグラマーを用いるメリットなどについてご紹介してきました。

    自社にあったキャスティング方法を見つけて、効果的なインフルエンサーマーケティングに活かしていただけますと幸いです。

    最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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