今回の記事では、インフルエンサーマーケティング会社一覧をご紹介します。
また、数あるインフルエンサーマーケティング会社の中から自社にマッチする一社を選ぶ方法も解説しますので、併せてご覧ください。
インフルエンサーマーケティング会社の種類
インフルエンサーマーケティング会社は、事業内容により主に2種類に分けることができます。以下で詳しく見ていきましょう。
総合ディレクション型
1つ目は、総合ディレクション型のインフルエンサーマーケティング会社です。
これは、日本のインフルエンサーマーケティング会社において、最もスタンダードな形式になっています。
専門のコンサルタントが、クライアントの要望や要件をヒアリングした上で、企画からインフルエンサーのキャスティング、運用からレポーティングまでの一連の流れをワンストップで行ってくれます。キャスティングとは、自社製品のプロモーションを依頼するインフルエンサーを選択することです。
豊富な経験を持つコンサルタントが一連のマーケティングフローを担当することになるため、インフルエンサーマーケティングのノウハウがない会社でも導入しやすいのが特徴です。
一方で、一連のマーケティングフローを自社に代行して行うため、次にご説明するプラットフォーム型よりも費用面では高くなってしまいます。
そのため、「マーケティング予算は十分にあるが、インフルエンサーマーケティングに関するノウハウがあまりない」という企業が導入することが多いです。
プラットフォーム型
2つ目は、プラットフォーム型のインフルエンサーマーケティング会社です。
プラットフォーム型は、クライアントがwebサイト等のプラットフォームに登録されているインフルエンサーを自ら選ぶ形式になっています。
基本的には、インフルエンサーマーケティングに必要なサービスを借りるイメージなので、キャスティング〜運用のフローは自社で担当する場合が多いです。
そのため、自社の中にWebマーケティングやインフルエンサーマーケティングのノウハウがない場合はプラットフォーム型だと難しいですが、ノウハウがあって担当者がいる場合は利用しやすいサービスだと言えます。キャスティング〜運用のフローを自社で担当する分、先程の総合ディレクション型と比べて費用が安いことも魅力の一つです。
インフルエンサーマーケティング会社の選び方
インフルエンサーマーケティングの方法としては、自社だけで行うかインフルエンサーマーケティング専門の会社に依頼するかに分かれます。では、インフルエンサーマーケティング専門の会社に依頼する場合、どのように企業を選んだら良いのでしょうか。
以下で企業選びのポイントについて解説していきます。
詳細なフォロワー分析が可能かどうか
一つ目のポイントは、「詳細なフォロワー分析が可能かどうか」です。
商品PRを依頼するインフルエンサーを選定する場合は、
・アカウント上の投稿の雰囲気
・エンゲージメント率
・男女比率
の3つが重要になります。アカウント上の投稿の雰囲気はさきほど説明させていただいた通り、ユーザーと自社商品との親和性を確かめるために確認が必要です。
エンゲージメント率とは、「インフルエンサーのフォロワーの中でインフルエンサーの投稿に対して何らかのリアクションを取るフォロワーがどれほどいるか」を表す割合です。
例えばインスタグラムの場合、エンゲージメント率は「(いいね数+コメント数)/ フォロワー数」で算出することができます。エンゲージメント率が高いほど、そのインフルエンサーには熱心なファンが多いということになります。
男女比率は、フォロワーの中の男女比率を測ることでマーケティングのターゲット層との親和性があるかどうかの判断材料になります。
インフルエンサーマーケティング会社が、上記3点をサービスとして提供しているかを確認する必要があります。特にフォロワー分析の部分は、サービスとして提供している会社と提供していない会社で分かれるので注意が必要です。
費用
二つ目のポイントは、「費用」です。
通常、インフルエンサーマーケティングマッチングプラットフォームをサービスとして提供している会社よりも、インフルエンサーの選定やマネジメント、施策の実施、PR効果分析までサービスとして扱っているインフルエンサーキャスティング会社の方が費用は高くなります。
そのため、自社のインフルエンサーマーケティングノウハウの有無や予算制限、社員のリソースなどを考慮した上で、自社に必要なサービスを提供している会社を選びましょう。
くれぐれもサービス内容をしっかり理解することなく「安いから」という理由でインフルエンサーマーケティングの企業を選ばないように気をつけましょう。
抱えているインフルエンサーの属性に偏りはあるか
三つ目のポイントは、「抱えているインフルエンサーの属性に偏りはあるか」です。
インフルエンサーマッチングプラットフォーム運営会社やインフルエンサーキャスティング会社の場合、そのサービスには多くのインフルエンサーが登録していることでしょう。
しかし、登録しているインフルエンサーの属性は会社ごとに異なる可能性があります。例えば、美容系インフルエンサーのみ登録可能なマッチングプラットフォームや女性インフルエンサーのみ登録可能なマッチングプラットフォームも存在します。
それ以外にも、フォロワー数が1000人以上のインフルエンサーのみ登録可能なサービスや、平均コンバージョン率5%以上のインフルエンサーのみ登録可能なサービスもあります。
こうした理由で会社が提供しているインフルエンサーマーケティングプラットフォームに登録しているインフルエンサーには属性の偏りが発生してしまうことがあります。
そのため、「どのようなインフルエンサーが登録しているのか」を確認し、自社商品との親和性が高いプラットフォームを選ぶことが重要です。
総合ディレクション型のインフルエンサー会社一覧
Find Model(ソーシャルワイヤー株式会社)
Find Modelは、ソーシャルワイヤー株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。SNSマーケティングメディア「インスタラボ」の運営も行っており、最新の流行やノウハウを取り入れたディレクションを得意としています。
アディダスジャパン株式会社、株式会社エイチ・アイ・エス、ユニリーバジャパン株式会社、株式会社リクルートなどの大手企業の取引実績も含めて、これまでの取引実績は約8000件ほどあります。
<このような企業におすすめ>
・業界先端ノウハウを詰め込んだマーケティングサービスに興味がある企業
・信頼できる実績を持つマーケティングサービスを探している企業
#GROVE(GROVE株式会社)
#GROVEは、株式会社GROVEが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
YouTube、TikTok、InstagramといったSNSを主体としたクリエイターが所属しており、#GROVEに所属しているクリエイターの総フォロワー数は2022年2月現在で4600万人まで増えています。特徴としては、若者に向けたプロモーションに強みをもっており、所属しているクリエイターの年齢層も10代〜20代が最も多くなっています。
<このような企業におすすめ>
・若者に向けたプロモーションを検討している企業
UUUM(UUUM株式会社)
UUUMは、UUUM株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
UUUMが他のサービスと異なる点は、YouTubeに力を入れたサービスを展開している点です。
HIKAKIN、はじめしゃちょー、東海オンエアなどの有名YouTuberが多数所属しているため、動画中心のプロモーションに強みを持っています。
<このような企業におすすめ>
・YouTuberへのプロモーション依頼を検討している企業
INFLUENCER CLOUD(株式会社EMOLVA)
INFLUENCER CLOUDは、株式会社EMOLVAが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
特徴としては、他のインフルエンサーマーケティングサービスと比較して圧倒的に安いという点です。
また、最低出稿金額は2万円からと明示されているなど、業界トップクラスの安さを売りにしているサービスです。登録されているインフルエンサーは、フォロワーが1〜10万人の一般人インフルエンサーが多く、メディア露出の少ないモデルさんや社会人、主婦なども登録しています。
<このような企業におすすめ>
・インフルエンサーマーケティングを安価でとりあえず試してみたい
・安くて費用対効果の高いサービスを探している
OTONARI(株式会社OTONARI)
OTONARIは、株式会社OTONARIが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
OTONARIは、「大人クリエイターが自己実現できる環境を創る」ことをビジョンとして、高い年齢層にもアプローチすることのできるクリエイターが多数登録しています。
<このような企業におすすめ>
・中高年層にアプローチできるインフルエンサーが見つからない
・安くて費用対効果の高いサービスを探している
Lollypop(株式会社Candee、株式会社Heart Full)
Lollypopは、株式会社Candee、株式会社Heart Fullが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
運営元のCandeeはインフルエンサーのライブ配信ECアプリ「Live Shop!」や、こうしたライブ配信を活用したマーケティング支援も行っている企業です。
また、Lollypopは女性のインスタグラマーに特化したインフルエンサーマーケティングサービスです。その中でも、「ファッション」、「ビューティ」、「ライフスタイル」の分野において強みを持っているのが特徴です。
<このような企業におすすめ>
・女性インスタグラマーを活用したインフルエンサーマーケティングを検討している企業
TWIN PLANET(株式会社TWIN PLANET)
TWIN PLANETは、株式会社TWIN PLANETが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
市場調査・企画・PR・コンテンツ開発等のマーケティング全般のサービスを提供しています。
タレント事務所としてのサービスも展開しており、小森純さん、鈴木奈々さん、須田亜香里さんなどの人気芸能人が所属しているのも特徴です。
<このような企業におすすめ>
・有名タレントを起用したインフルエンサーマーケティングを検討している
・タレントの卵を起用したいと考えている企業
3MINUTES(株式会社3ミニッツ)
3MINUTESは、株式会社3ミニッツが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
「MINE」というファッションをもっと楽しみたい大人の女性向けのファッション動画マガジンも出しています。
そのため、3MINUTESではオリジナル動画コンテンツ作成に強みを持っており、戦略立案、コンテンツ企画、ライブ配信支援、分析改善、インフルエンサーキャスティングなど一気通貫で支援してもらえるサービスもおすすめです。
<このような企業におすすめ>
・トレンドを抑えた戦略設計やコンテンツ企画をしたいけど自社では上手くできない
・ファッション動画マガジン「MINE」へのコンテンツの出稿を考えている企業
Lesolam(株式会社レゾラム)
Lesolamは、株式会社レゾラムが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
最大の特徴は、登録しているインフルエンサーのほとんどが、フォロワー数が約1万人程度のマイクロインフルエンサーであるという点です。
また、同社は(Instagramで活躍する女性たちを紹介している)「ビジョビ」というインスタグラム上で活躍する女性を中心に紹介しているアカウントを運用しており、アカウントのフォロワー数は2022年2月現在で約55万人です。
<このような企業におすすめ>
・マイクロインフルエンサーを使ったインフルエンサーマーケティングを検討している
・女性インスタグラマーに対する知見が欲しい
SWIM(サムライト株式会社)
SWIMは、サムライト株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
他の会社と同様、企画からインフルエンサーのキャスティング、運用、レポーティングまでの一連の流れをワンストップで行うサービスを展開していますが、特徴的なのはクリエイティブ部門に強みを持っている点。
投稿用動画コンテンツの作成を自社内で行うことで、PR効果を最大化する施策に繋げることができるのが魅力です。取引実績では、味の素株式会社、株式会社NTTドコモ、小田急電鉄株式会社など大手との取引実績も充実しています。
<このような企業におすすめ>
・PR投稿によって効果が最大化されるコンテンツの企画・開発を、サポート会社に一任したいと考えている企業
タグピク(タグピク株式会社)
タグピクは、タグピク株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
日本を中心に、アジア(韓国、タイ、台湾、中国、台湾、ベトナム、インドネシア、フィリピンなど)の4,500名以上のインフルエンサーをネットワーク化しています。
海外の提携先企業が保有するネットワークを含め、アジア圏に存在する約8.4億フォロワー(※フォロワーの重なりを含む単純合算したのべ人数としてのフォロワー数)にリーチすることが可能となっています。
大手企業との取引実績も十分で、アジア圏進出を考えている企業は大注目のインフルエンサーマーケティング会社です。
<このような企業におすすめ>
・日本だけでなく、アジア圏でのインフルエンサーマーケティングを検討している企業
Winsta(株式会社クロスリング)
Winstaは、株式会社クロスリングが運営しているインフルエンサーマーケティングサービスです。
特徴としては、美容やライフスタイルジャンルのインフルエンサーが数多くこのサービスに登録しているという点です。
また、インフルエンサーDMP「SPRAY®」シリーズを広告代理店向けに販売するサービスも行っているため、詳細なレポートを通して更なるマーケティング施策のブラッシュアップが期待できます。
<このような企業におすすめ>
・日本だけでなく、アジア圏でのインフルエンサーマーケティングを検討している企業
・美容/ライフスタイル系インフルエンサーでのプロモーションを検討している企業
Influencer Japan(株式会社ハーマンドット)
Influencer Japanは、株式会社ハーマンドットが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
下請け会社を挟まない形態をとっているため、高品質且つ業界最安値を実現しているのが特徴的です。
また、登録されているインフルエンサーの強みやフォロワーのジャンルを企業独自に分析しているため、クライアントの要望に最適なインフルエンサーのキャスティングができます。
<このような企業におすすめ>
・経験豊富なコンサルタントにインフルエンサーマーケティングの案件を依頼したいと考えている企業
プラットフォーム型のインフルエンサー会社一覧
toridori marketing(株式会社トリドリ)
toridori marketingは、株式会社トリドリが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。インフルエンサーとのコミュニケーションは専用のアプリ上で行うようになっており、初めての方向けの運用サポートも充実しているのが特徴です。
インフルエンサー100人に商品PRを依頼しても月額4万円という圧倒的コスパプランもあり、大規模なマーケティングにも適しています。
大企業〜中小企業まで5000件以上の導入実績があるので、信頼できるインフルエンサーマーケティングプラットフォームであるといえます。
<このような企業におすすめ>
・インフルエンサーマーケティングのノウハウが少ないので運用のサポートが手厚いサービスを選びたい企業
・安心できる実績のあるサービスを選びたい企業
REECH(株式会社REECH)
REECHは、株式会社REECHが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
サービスの特徴としては、AI・データ解析技術をフル活用したオールインワンのプラットフォームであり、中でもインフルエンサーごとのフォロワー属性や投稿のエンゲージメント率、高校効果等のインサイト情報の分析に強みを持っています。
さらに、案件PR投稿終了後はAIによる全自動レポーティングが行われるため、数字に基づいた確かな広告効果を見ることができます。
AIによる自動化で無駄な工数がかからないことから、費用も業界トップクラスの安さであることも魅力の一つです。
<このような企業におすすめ>
・詳細なインサイト分析に基づいたプロモーションを検討している企業
・インフルエンサーマーケティングに必要な自社の工数を減らしたい企業
SPRAY(株式会社クロスリング)
SPRAYは、株式会社クロスリングが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
画像解析や機械学習に基づいたインフルエンサーの影響力とフォロワーの属性データを算出することで、短期だけでなく中長期でのインフルエンサーマーケティングの運用をサポートします。
<このような企業におすすめ>
・中長期でのインフルエンサーマーケティングを検討している企業
klear(株式会社ギャプライズ)
klearは、株式会社ギャプライズが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
特徴としては、世界中約5億ほどのアカウント情報や、膨大な情報が集まっているデータベースを元にクライアントに最適なインフルエンサーを見つけられる点です。
導入実績としても、HUAWEIやadidas、日本コカ・コーラ株式会社、日本マイクロソフト株式会社などの大手企業がこのサービスを導入しており、特に海外進出している企業の導入実績が多い傾向にあります。
<このような企業におすすめ>
・世界に向けた大規模なインフルエンサーマーケティングを検討している企業
Cast Me!(株式会社PLAN-B)
Cast Me!は、株式会社PLAN-Bが運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
インフルエンサーマーケティングの基本的な料金体系として確立している「フォロワー単価」というシステムではなく、完全使い放題という料金体系をとっているサービスです。
月額料金、初期費用0円としており、インフルエンサーへの報酬以外の料金をかけることなく利用できる安価で質の高いサービスであるのが最大の特徴です。
<このような企業におすすめ>
・圧倒的低価格でプラットフォームを利用したい企業
・さまざまな機能が内蔵されたプラットフォームを使用したい企業
LMND(UUUM株式会社)
LMNDは、UUUM株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
基本的なインフルエンサーマーケティングプラットフォームとしての昨日はもちろん、HIKAKIN、はじめしゃちょー、東海オンエアなどのUUUM専属のYouTuberのマッチングも可能であるのが特徴です。
またPR案件投稿が最短で1週間というスピーディさも人気の理由です。
<このような企業におすすめ>
・プロモーションにYouTuberの起用を検討している企業
SPIRIT(リデル株式会社)
SPIRITは、リデル株式会社が運営するインフルエンサーマーケティングサービスです。
このサービスは、企業がインフルエンサーを指定する「指名型」ではなく、インフルエンサー自身が案件に応募して決まる「公募型」のプラットフォームであるのが特徴です。
そのため、フォロワー単価が他社サービスと比べて安価で、且つ「この商品を紹介したい」という意欲があるインフルエンサーにお仕事を依頼できるのが魅力となっています。
<このような企業におすすめ>
・公募型のインフルエンサーマーケティングプラットフォームに興味がある企業
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、数多くのインフルエンサーマーケティング会社をご紹介してきました。
インフルエンサーマーケティング会社を大きく2つに分けると
・総合ディレクション型
・プラットフォーム型
という区分になり、それぞれで多くの会社があることが分かりました。
この中で、自社に適したサービスを扱っている会社を見つけて、是非効果的なインフルエンサーマーケティングに繋げていただければと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。